単純性股関節炎
<男の子に多い股関節痛>
小児(3〜6歳)の股関節痛で一番多い疾患が「単純性股関節炎」です。
その7割が男児に多いです。
片方の股関節に痛みが起こることが多く、両方に起こることは少ないです。
はっきりとした原因は不明ですが、通常安静により1〜2週間で治ります。
痛みの部位が似ていることで、ペルテス病や化膿性股関節炎などの鑑別が大事です。
症状としては、以下が挙げられます。
@急性の股関節痛(大腿部・膝痛)
A異常歩行または歩行不可能
B股関節の動きの制限
CX線画像で骨変化がない
Dエコー(超音波検査)・MRIで関節液が溜まっている
E2週間以内で症状がなくなる
<単純性股関節炎の一般的な治療>
X線画像では何も写らないがエコー(超音波検査)やMRIにて変化を見ることができるため、整形外科や病院への受診が必要です。
また、単純性股関節炎の鑑別ができずに、治療で揉んだり、動かしたりしてしまうことがあります。
そうすると、炎症を強め、痛みを増悪させてしまう場合があるため、注意が必要です。